つまようじ法は、つまようじを使うように歯と歯の間を磨くブラッシング法です。歯ぐきをマッサージすることで、歯ぐきが強くなります。30年近くにわたる臨床での実践や数多くの研究により、歯周病には歯垢除去よりもつまようじ法によるブラッシングが有効で、歯のぐらつきや口臭の予防効果もあることがわかっています。
岡山大学渡邊先生の指導による「つまようじ法」を行います
当院では、つまようじ法の第一人者である岡山大学名誉教授(口腔保険学)渡邊達夫先生の指導を受け、歯肉の炎症がみられる場合、初診の段階から「つまようじ法」をアドバイスしています。
痛みがある場合は痛みが治まってから、日常使用されている歯ブラシを持参していただき、効果的なブラッシングが会得できるようにしっかりと指導しています。はじめは歯ぐきからかなり出血することがありますが、徐々に歯ぐきも強くなり、出血は通常1〜2週間で止まります。「歯ブラシ1本」で歯周病の予防と治療ができる「つまようじ法」を、ぜひマスターしてください。
軽度歯周病
歯と歯肉の間の歯周ポケットと呼ばれる部分にプラーク(歯垢)がたまり、そこに細菌が繁殖して初期の歯周病となります。歯肉が軽く腫れたり、出血することもあります。
【治療】歯科衛生士によるブラッシング指導と数回のクリーニングで回復できます。
中等度歯周病
口臭や出血もひどく、歯石もかなり目立つ状態です。歯周菌によって骨が後退を始め、歯周ポケットも深く、歯がぐらついた状態になります。
【治療】歯の表面や歯周ポケットの歯石を取り、歯肉の状態が改善された段階で再検査を行います。外科的治療が必要な場合もあります。
重度歯周病
歯肉が化膿して真っ赤に腫れ、骨もかなり破壊され後退しています。歯のぐらつきも大きく、かなり危険な状態です。
【治療】外科的治療を行い、改善がみられない場合には抜歯となります。
スケーリング(保険診療)
歯の表面に付着した歯垢や歯石を専用の器具で除去します。表面がざらざらしている歯石を取り除くことで、プラークが付着しにくい状態に歯周病を改善していきます。歯石は一度除去してもしばらくすると再形成されますので、歯石の付き方により通院間隔をご案内します。
歯周ポケット搔爬(そうは)術
歯肉に麻酔をして、歯周ポケットの中の歯垢や歯石を除去する手術です。歯周ポケットの深さが3〜5ミリメートル程度の比較的軽度の場合に行う治療法です。
フラップ術
歯肉を切開して歯槽骨から剥離し、露出した歯根の歯垢や歯石の除去、歯槽骨の清掃、ダメージを受けた歯肉などの組織を除去し、歯肉をもとの健康な状態に戻します。これは症状が重症な場合に適した治療法です。
パーフェクトペリオは、人体への影響を最小限に抑えながら、バイオフィルムを作るむし歯菌や歯周病菌を溶菌する効果のある口腔機能水です。ご希望の方はご相談ください。