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2016年6月29日

虫歯の主な原因菌は"ミュータンス菌"です。ミュータンス菌は、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には存在しません。だんだんと周りの大人から感染して、お口の中に定着していくのです。

ミュータンス菌は"母子感染"でうつる...とよく言われます。

周りの大人からうつるのですが、1番近くにいる母親からの感染する事が多いので、"母子感染"という言葉が使われます。

ミュータンス菌は、どのお子さんでも、最終的にはどこからか何らかの形で、皆感染するものです。しかし、早いうちから活発なミュータンス菌にたくさん感染すると、虫歯になりやすくなるので、注意する必要があります。

お子さんにミュータンス菌が多く感染しないように以下の3つの点に注意しましょう。
① 食器やお箸スプーンなどを共用しないようにしましょう
② 温度を確かめるなどの理由で、一旦大人の口に入れたものを与えないようにしましょう
③ 周囲の大人は、毎日の歯磨きを丁寧に行い、治していない虫歯や歯周病が無いようにしましょう。

母子感染といっても、うつるのは母親からだけではありません。一緒に済んでいる父親や祖父母なども、一緒に気をつけるようにしましょう。

当院では、小児歯科を行っております。お子様の治療や虫歯予防についてご不安な事がございましたらお気軽にご相談ください。
https://www.nagisadental.jp/2025pedodontics/

2016年6月22日

当たり前に存在している「唾液」ですが、実はお口や身体の健康に、役立っているのはご存知ですか?唾液には様々な役割があるので、説明していきたいと思います。

<唾液のはたらき>
1. 唾液中の消化酵素の働きで消化吸収を助ける
2. 口の中の汚れを洗い流す(自浄作用)
3. 飲み込みやすいように食べ物をまとめる
4. 酸性になったお口の中を中性に戻す
5. 歯の再石灰化を促す
6. 食べ物の味を舌に伝える
7. 虫歯菌や歯周病菌の繁殖を抑える(殺菌作用)
8. 口の粘膜を保護し、傷などから守る
9. 発音しやすくする

このように唾液には、様々な働きがあります。唾液が存在する事で、食べ物をスムーズに咀嚼(そしゃく)し、飲み込む事ができます。唾液に含まれている消化酵素のおかげで、胃腸の負担も少なくなります

そして、唾液にはお口の中の汚れを自然に洗い流す作用があります。また殺菌作用もあり、細菌の繁殖を抑える効果もあります。唾液は当たり前に存在している自分で虫歯や歯周病を予防する事のできる物質なのです。

逆に唾液の量が減ると、虫歯や歯周病になりやすくなり、口臭がするなどの悪影響があります。唾液は加齢と共に分泌しにくくなります。唾液をたくさん出すためには、「よく噛んで食べること」「お口の周り(唾液腺)マッサージ」などが効果的です。

当院では、お口の中の様々な相談もお受けしております。ご不安な事がございましたらお気軽にご相談ください。
https://www.nagisadental.jp/

2016年6月15日

歯磨き粉には、虫歯予防や歯周病予防に効果のある薬用成分が含まれています。薬用成分の効果を期待する意味では、歯磨き粉を使用するのは良いと言えます。

注意しなければならないのは、歯磨き粉の効果を過信しすぎない事です。歯磨きの本来の目的は、歯についてプラーク(歯垢)を除去する事です。プラークは歯ブラシでしっかりと擦らなければ、除去する事ができません。歯磨き粉でプラークが除去できるわけではないので注意しましょう。

歯磨き粉に含まれている薬用成分で代表的なものは、虫歯予防ではフッ素で"フッ化物""オノフルオロリン酸ナトリウム"などと表記されています。歯周病予防では、"塩化セチルピリジニウム""塩化クロルヘキシジン"などがあります。歯石の付着を予防するものとしては、"ポリリン酸ナトリウム"が挙げられます。求めている効果に応じて、歯磨き粉を選ぶのがオススメです。

歯磨き粉を使用すると、逆に汚れが取りづらくなってしまう場合もあります。歯磨き粉は、香味剤が含まれているため、簡単に清涼感を得る事ができます。また、発砲剤による泡立ちにより、磨いたつもりになってしまう事があります。

歯磨き粉は、薬用成分による効果はありますが、効果を過信しすぎず、歯ブラシでのクリーニングの補助的なものとして考えましょう。

当院でも、歯みがき指導を行っております。ご不安な事がございましたらお気軽にご相談ください。
https://www.nagisadental.jp/2030prevention/

2016年6月 8日

虫歯は歯周病と並んでお口の中の2大疾患です。ほとんどの人が虫歯になった事があると言えるでしょう。

虫歯は、虫歯菌が砂糖などの糖質を取り込んで、「酸」を作り出し、歯を溶かしてしまう事で起こります。虫歯は進行の状態によって、自覚症状も異なります。出来る限り、早く発見し、治療を進める事が大切です。早く治療を進める事ができれば、できる限り歯を守る事ができますし、治療の回数も少なくて済みます。

虫歯の進行は、大きく分けてC1〜C4の4段階で示されます。また、虫歯の初期状態で治療の必要が無いものはCO(シーオー)と示されます。

C1 自覚症状がほとんど無い
歯の1番表面のエナメル質だけが侵された状態です。表面が黄色っぽくザラザラとしたり、黒や茶色っぽくなります。痛みなどの自覚症状はほとんどありません。この状態で治療をするのが1番良いです。

C2 水やお湯がしみるようになる
虫歯の進行が、エナメル質の下の象牙質にまで達した状態です。目に見てわかる穴があいてきます。水やお湯がしみたり、歯みがきなどの刺激でも痛む事があります。

C3 激しくズキズキと痛む
虫歯が歯の神経にまで達した状態です。歯の神経(歯髄)に炎症が起き、歯を支える組織である歯根膜にも炎症が起こります。何もしなくてもズキズキと痛みます。

C4 歯が根っこだけになり痛みが無くなってくる
さらに進行が進み、歯が根っこだけになってしまった状態です。場合によっては抜かなければないない事もあります。歯は痛みを通り越して、自覚症状はありません。しかし、このまま放っておくと、炎症が顎の骨にまで広がる可能性があり、大変危険です。膿を持つようになると、更に強烈な痛みが走るようになります。


虫歯の治療は、早期発見早期治療が1番です。自覚症状が無い段階で気がつくのが最も良いですので、定期的に検診を受けていただく事をおすすめします。

当院でも、虫歯治療や定期健診を行っております。虫歯の事で、ご不安な事がございましたらお気軽にご相談ください。
https://www.nagisadental.jp/2005general/

2016年6月 1日

「知覚過敏」という言葉を聞いた事がありますか?テレビCMやネット広告などで、見た事のある方も多いかもしれません。

知覚過敏は、歯をみがいた時や、冷たいものを食事した時などに、歯が「キーン」「ズキン!」と痛むような症状が起こります。

歯の表面のエナメル質が、何らかの原因で傷ついてしまっていると、その下にある"象牙質"に刺激が伝わり、痛むようになります。象牙質は神経に刺激が伝わりやすいのが特徴です。

知覚過敏が起きやすい例をいくつか挙げていきたいと思います。
1. 間違ったブラッシング方法
特に強い力でみがき過ぎている場合や、研磨剤の入った歯磨き粉をたっぷりと使用している場合に、知覚過敏が起こりやすくなります。

2. 悪い噛み合わせや歯ぎしり
場合によっては、歯の根元の部分のエナメル質が削れてしまい、知覚過敏が起こりやすくなります。

3. 歯周病で歯ぐきが下がってしまった場合
歯ぐきが下がってしまい、歯の根っこの部分が露出すると、象牙質に刺激が伝わりやすくなり、知覚過敏が起こりやすくなります。

知覚過敏は、症状が一時的な場合には、特に治療は必要ありません。症状が長引く、痛みが強い場合は、しみ止め薬の塗布や、詰めものをする場合があります。

当院でも、知覚過敏の治療を行っております。知覚過敏の症状などご不安な事がございましたらお気軽にご相談ください。
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なぎさ歯科クリニック 院長 中沖泰三

なぎさ歯科クリニック
院長 中沖泰三

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http://www.nagisadental.jp/

私は、看護師の母の背中を見て育ち、歯科医師を志しました。大学病院で口腔外科の研鑽を積んだ後、地方の病院の歯科医長として多様な歯科治療を経験し、その後、インプラント治療にも専門的に取り組んできました。
そして、2007年「なぎさ歯科クリニック」開業後は、歯を守ることを重視した予防歯科に力を入れてきました。
患者さん一人ひとりの症状や環境、生活スタイルに合わせた最適な治療をご提供することで、お口の健康を維持し、全身の健康を守るお手伝いもしたいと考えています。

当院の診療によって、皆さまやご家族の人生がより健やかで充実したものとなること、明るく元気な笑顔となってくださることを、心から願っています。